県内の主要スキー場24カ所の2008年度の利用者数が前年度比4・5%減の555万7000人となり、2年ぶりに前年度を下回ったことが7日までに、長野経済研究所(長野市)のまとめで分かった。12月は前年同月比4・8%増となったが、暖冬で雪が少なかったことなどが影響し、1―3月で利用者が伸びなかった。利用者数はピークだった92年度の38・4%に落ち込んだ。
スキー場別で利用者が前年度から減少したのは20カ所。このうち、最も利用者が減ったのは富士見パノラマ(諏訪郡富士見町)で18・4%減。次いでヘブンスそのはら(下伊那郡阿智村)が16・7%減、白馬岩岳(北安曇郡白馬村)が16・2%減だった。
一方、利用者が増えたのは4カ所。湯の丸(東御市)が5・4%増、栂池高原(北安曇郡小谷村)が5・4%増、北志賀高原(下高井郡山ノ内町)が1・4%増、サンアルピナ鹿島槍(大町市)が0・7%増だった。
同研究所は「標高が高くて雪を確保できたり、団体の誘客がうまくいったりしたスキー場で利用者が増えた」としている。
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これだけだと判り難いので、資料の出所の長野経済研究所を見てみると元資料がありました。
「2008年度県内主要スキー場利用動向調査(速報)」をプレスリリースしました。
リンクは貼れないのに、コピペしたら見に行けるようです。
○ ポイント
・ 2008年度の県内主要24ヶ所のスキー場利用者数は、前年度を▲4.5%下回り、延べ5,557千人となった。
・ 2008年度は、一昨年同様、記録的暖冬・少雪となり、雪を確保できなかったスキー場では、その多くが利用者数を減少させた。
・ 前年度は9年ぶりに利用者数が増加したが、2008年度は利用者数は減少した。
・ ピークの1992年度と比較すると38.4%の水準であった。
・ 12月は暖冬・少雪で、オープンを遅らせたスキー場もあったが、雪を確保できた12ヶ所のスキー場では利用者数が前年を上回り、全体では前年同月比4.8%増となった。
・ 1月は後半から暖冬・少雪となり殆どのスキー場で利用者数が前年を下回った。2月、3月には雪不足に加え降雨の影響もあり、利用者数が前年を下回った。また、前年と違い2月に3連休がなかったことも利用者を減らした要因となった。
・ シーズンを通じて利用者が増加したスキー場は次の4ヶ所であった。「湯の丸」「サンアルピナ鹿島槍」「栂池高原」「北志賀高原(4スキー場の合計)」
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注目したいのはシーズン通せばマイナスですが、12月は+4.8%だったこと。スキー場へ行こうという潜在的な需要はあるのではないでしょうか。1月以降はまとまった降雪が無かったことや、金曜日に雨が降って土日が強風&吹雪&アイスバーンという繰り返しで日帰り者の出鼻をくじいた所が大きかったような気がします。
しかし、「同じく記録的暖冬だった2006年度に比べ、本年度は▲0.4%下回った。」との記述もありますので、一度機会を失うと再びスキー場へ、という気持ちも沸かなくなってしまったのでしょうか。
リフト待ちのストレス無しに滑れるのはありがたいことですが、スキー場が淘汰されるのも困ります。決して好きで廃スキー場滑ってる訳でもないし(苦笑)
シーズン通して20万人以上を集客できたのは以下のスキー場。
菅平高原 21.4万
斑尾高原 23.7万
軽井沢プリンスホテル 24.3万
野沢温泉 32.8万
八方尾根 35.4万
栂池高原 35.4万
白馬五竜 35.4万+47WSP 9.5万=44.9万
北志賀 57.0万 (竜王・よませ・高井富士・小丸山)
志賀高原 109.5万 (21スキー場合計・個別は不明)