091105長野市真島の北村氏園の視察 レポ
長野市真島地区にて行われた高品質ふじ生産に関する研究会で、長野県のふじの原木となった普通樹を見ることができた。当時の呼び 名は「東北7号」。長野県のりんごの60%以上を占めるふじもこの樹1本から始まったとのこと。その後長ふ2や12などの着色系 も発見されてはいるが、すべてこの樹が原点。元々ふじは着色に難ありとのことだったが、この原木を見る限りそこそこ良い着色度合 いだった。
091109今期のふじ重量チャンピオン624g
4/27頃の3日連続の降霜ですっかり花が凍死してしまい、今年は収量が極端に少なかったがその分大玉傾向となった。
2006年~の歴代歴代チャンピオン
通常ふじの蜜入りはアンコ状に芯の周りに固まって入るのだが、今年は霜降り状に果肉全体に回っている物が多いような気がする。これは自宅園地の果実だが、箕輪園地では皮の直下まで達しているものもあった。
余りに蜜入りが多いと腐敗の原因になり長期保存ができないので好ましくない…
蜜の薀蓄
一般的に果肉の糖度は16%ほどありますが、蜜そのものは14%程度しかありませんので蜜だけを取り出して食べても期待ほど甘くないです。正体はソルビトールという糖アルコールで果糖になる前の物質です。収穫後もりんごは生きていて呼吸をしていますが、そのエネルギーに使われて、年内~年明けくらいに自然消滅していきます。蜜がエネルギーとして使われつつ果糖に変化し、低温糖化とデンプン糖化した春先には酸味も消え強い甘味を感じるようになります。
091113収穫のふじ。
過去にも2回日本列島状のサビを発見したが、今年のが一番リアルだと思われる。北海道・本州・四国・九州とはっきり判別できる気がする…
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